私というドブカスの片思いの歴史。
高校2年生の頃,好きになった子がいた。いつもマスクをつけていて,不思議な子だったが,とっても美人だなと思った。偶然,その子と隣の席になって,たくさん話しかけた。でも,暖簾に腕押しだった。相手から話しかけてくることはなかった。ある日,他の女子が私をからかうようなことをいった時,「ほらそんなこと言ったら,○○くん怒っちゃうよ(笑)」的なことを言われた。
ああと思った。「オレってそんな風に見られてたんだ。なんかオタクのよく分かんないキレやすい奴みたいに思われていたんだ。今まで頑張って関係を築いてきたつもりだったけどオレとあの子の間には,なーんも築かれていなかったんだ」。
それでも今でも好きだ。でも,ずっと,なんで好きになってもらえなかったんだろうと思ってた。今日になって分かった。興味がなかったから。
そう思えば,オレに興味をもってくれた女子は,高校の同級生だったTくらいだった。卒業してから一回も連絡を取っていない。でも,それもオレに興味がなかったからなんだね。
興味をもってもらうためにはどうすれば良かったのかな。面白い話をする?笑わせる?サプライズをする?
同僚女性の「一回デートしてみて,よく考えて,やっぱりいいかなと思っただよ」という言葉が胸を刺す。オレって,なんかサブスクの映画みたいな扱いだったんだね。初めだけ見てつまらないなと思った映画ってそのまま忘れちゃうよね。で,次の映画に行く。結構期待していた映画でも,面白くなかったらそのままにして,段々と忘れていく。
「ノー・カントリー」がそうだった。期待して見始めたのに,15分程度で飽きてしまった。冒頭6分だけ見て,そのままになっている映画もある。
これを書いている間にも,またLINEを開いてしまった。通知もサウンドもオフにしたのに。開くまではまだ希望がある。「もしかしたら来ているんじゃないか」。でも,開いたとたんに訪れる絶望。自己嫌悪。